4月中の講座について
新型コロナウイルスにより、世界が大変な危機に見舞われています。そのため、様々なプロスポーツの活動もストップしている状態です。
本来、プロスポーツは観る者に夢や感動を与え、非日常に導いてくれるイベントです。ところが、アスリートにも感染者が発生し、リーグ再開の見通しもたたない状況です。そしてスポーツだけでなく、日常の生活にも様々な影響が出てくる事態となっています。
当講座も3月までは毎週木曜日に開講を続けてきました。コロナウイルスの危機管理として、講座前の検温の徹底、講座到着後の手洗いとうがい、近距離のペアワークを避け、窓を開放して通気を心がけて、続けてきました。しかし、世の中の状況が日に日に悪くなり、受講生の移動リスクなどを考えると、これ以上の開講は無理ではないかという考えに至りました。そして4月からの開講見合わを決断いたしました。それでも3月まで、参加を続け、熱心に学び続けてくれた受講生の皆さんには心から感謝しています。
今年に入って、二人の受講生が新たに競馬番組に出演が決まり、現在、活躍中です。また、新たな仕事が目前だった受講生もおりました。受講の成果を現場で発揮する機会を提供するのも、この講座の使命だと思っています。ただ、その機会がなくなりつつ状況にあることは本当に辛いことです…。
もともとスポーツアナウンサーは放送局のアナウンサーにならなければチャンスのない職種でした。しかし、放送局のアナウンサーにならなくてもチャンスはある、多チャンネル化でニーズは高まる、そのためには自分がスポーツ現場で活動している間に人材を育成しよう、それが講座を始めたきっかけです。僕自身が「スポーツに関わる仕事がしたい」と目指した世界でした。そして、夢を叶えたことで自分の人生は大きく変わりました。もし、同じ夢を目指している人がいるなら叶えてあげたい。なぜなら僕自身、スポーツの現場で、たくさんの素晴らしい経験を味わうことで、アナウンスだけでなく、人としても大きく成長でき、想像以上の人生を歩めていると感じるからです。何の取柄もなかった自分が、必死に自分を高めるために「自分と向き合うこと」を続けてきた結果、自分の人生を描けているという実感があるのです。
人が成長するためには「経験」や「技術」が必要と考える人が多いと思います。しかし、もっとも大切なことは「自分と向き合うこと」を続けられるかどうかです。人は不完全なものです。しかし、人の不完全は許せない、自分の不完全はスルー、という人が多いのも事実。自分の言動、自分の周囲で起こったこと全てを自分のこととして受け取れるかどうか、これが成長には欠かせない考えです。受講生の皆さんも講座に通う内に、少しづつ「自分と向き合うこと」に慣れていきます。そして、自分の気づかない速度で成長していきます。本人は「まだまだ」と思っているようですが、傍から見ていれば、確実に成長しているのがわかります。当講座は「アナウンス技術」だけでなく、「自分との向き合い方」を講座で伝え続けています。そして、必死に自分と向き合い、悩み、格闘している受講生を時にはフォローし、応援し続けています。何を隠そう、講師である僕自身も彼らに大いに刺激を受け、負けるもんかと「自分と向き合い」続け、いまだに自分の成長を信じているのです。
今は、コロナウイルスで苦しい状況が続いていますが、そんな中で、自分とどう向き合って難局を乗り越え、成長していくかを必死に考える時期にしたいと思います。もし、自分で答えが出てこないようであれば、講座の仲間にシェアしてヒントをもらったり、アドバイスを出し合ったりすればいいのです。ここに集まっている仲間は、みな信頼のおける素晴らしい仲間です！
また、キラキラした顔で講座に集まれる日が来ることを楽しみに、この時期を乗り越えていけると信じています！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。夢を叶える仲間が増えることを願って。
寺西裕一
2020年04月07日 21:12
