3月12日アナウンススクール内容
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
先週3月12日のアナウンススクールは、検温・手洗い・うがいを徹底して開講となりました。
新型コロナウイルスに関係なく、毎年冬に流行している風邪やインフルエンザに対して、自分の予防は万全だったのかを考えさせられるこの3月半ばです。
先週のレッスンでは、2分間のフリートーク「Good & New」を行いました。
不要不急の外出を避け、外出したとしても基本的にはまっすぐ家へ帰る。。。
という状況が続けば、見えるものも見えなくなりがちですが、
ワークをしたり、みなさんの発表を聞いたりして自分に必要な考え・視点を得ることができました。
さて、肝心のトークですが、「回収すること」が私のテーマでした。
今年のアナウンススクールで実況を見ていただくときも「回収」が話題になりました。
例えばスポーツ中継では、競技の開始前や直後に行われる、
「今日の注目選手は誰か?」「今日の試合の見どころ・ポイントは?」といった話。
その話を話しただけで終わらせずに、あとで回収ができるかも大事なのです。
公営競技でスタート前に「2強ムード」と紹介したのであれば、レース実況も2強には焦点をあてる(回収する)。
回収とは、「自分の言葉に意図、責任を持つこと」と先月のレッスンで指導いただきました。
フリートークについても同じことです。
先週の私は次のような構成で話をしました(読んでもらうとわかりますが、内容自体は創作です)。
「先週、財布を落としました。おまけにパソコンも落としました。」
「とてもショックですが、今週、目処が立ちました。心も回復して、元気です。今週から持ち物に気をつけます」
この構成では、財布と携帯電話を落とした昨日の内容が深刻すぎて、今週の話が入ってきません。
話の構成には、先週の事態の重さを回復できるに足る、今週の具体的な話が必要になります。
例えば、「私が落とした時、後ろに警察官がいていてそれを確保してくれていた。だからクレジットカードや個人情報も無事で安堵しています」
これだけみると、単純なことに見えます。
しかし、フリートークを準備する際にはいろいろな情報が出てきます。
「友達と話し込んでうっかりしていたのです」
「慌てて現場に戻って探してもまったく見つかりません」
「眠れない日々を過ごしました」
などと別の情報を話していると、「回収」したつもりになり、
「ですが今はこのとおり、財布はあります。私も元気です」と締め括ってしまうのです。
結局、聞き手は「なぜ元気なのか?なぜ手元に財布が戻ってきたのか??」と疑問は取り去ることができないままです。
そこで、構成をしっかり立てる!
重要かどうかの優先順位をつける。
「どの話とどの話を入れればわかりやすいのか」「この話をしたら受け手はどう捉えるのだろうか」を考える。など。
「自分の言葉に意図を持つ、責任を持つ」
その心を忘れず、お伝えしてまいります。
松下 翔