12月19日アナウンススクール内容
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
12月19日、2019年最後のアナウンススクールには、大学生の見学者がいらっしゃいました。
この日はある受講生の中継におけるインタビューを振り返ったのち、インタビューワークを行いました。
見学者さんは、受講生ブログでもよく登場する「感情と理論」について、実際に知ることができたと感想を話してくださいました。
私も勉強中ではありますが、プロのアナウンサーとして求められるレベルについて感じていただけたのではないかと思います。
2019年、本当にありがたいことに私は男子プロバスケットボール、Bリーグの実況をさせていただきました。
今年の大きな目標でもありましたが、これはゴールでも何でもなく、小さな小さなスタートであることです。
「実況をする」ことが目標でなくなり、「実況を通じて何をする/伝えるのか?」という長期的な目標について、初実況のあとにひしひしと感じることになりました。
今はまだ一つ一つを丁寧に練習し、準備することで一杯ですが。。。
今年の講座のなかでは、「実況は描写だけをすることではない」というお話がありました。
野球を例にすると、打者がホームラン性の当たりを放ったとします。
アナウンサーは「打った大きい!」と描写すると同時に、目は野手を追いかけているということです。
2つのことを同時にはできませんのんで、描写を無意識に・自然にできるからこその芸当です。
実況というと、「どんな描写をするか」が注目されますが、
描写に使うエネルギーが減ると、その分「目で野手を追う」ように別のことにエネルギーを使うことができます。
自分が正しいことを話しているかのチェック機能を働かせたり、解説の方との会話でポイントとなる部分を受け止めたりすることができます。
そのために「描写は自然にできるようになっている」大前提があります。
アナウンススクールでは、より高みを目指す授業が展開されていきますが、
2020年も志高い受講生のみなさんと一緒にレベルアップを目指します。
松下 翔