10月3日アナウンススクール内容
三人寄れば文殊の知恵、と申しますがこれは「凡人であっても三人集まり知恵を出し合えば素晴らしい知恵が出る」という意味だそうです。だとしたら、凡人でない人が集まれば、三人よりも多くの人が集まれば、一体どうなるのでしょうか。
今回の講座では関西以外の放送局で活躍されている方がお二方来てくださいました。そして寺西先生と、講師陣の人数もさることながら受講生も私を含めて7名と多人数での講座でした。
講座内容は二人一組になっての他己紹介でした。他己紹介では様々な能力が問われます。
まずはインタビュー。取材対象から話の核となるキーワードを聞き出せるか。過不足なく取材を行えるか。話の纏め作業ではテーマに沿った内容になっているかも考えねばなりません。また、聞いた人の興味を引ける構成にも頭を悩まされます。もちろん発表の際には話者としての技術が問われます。時間の使い方もですが、人に聞かせる間の取り方もあります。
ここに書いたのは一例にすぎませんが、行うべきことが多いからこそ能力も多岐に伸ばしていける課題です。
この日は何よりも、多人数で行われたからこその充実したフィードバックが出来ました。
人数が多いということはそれだけ違った視点で見ることが出来ます。その為、千差万別な意見が交わされました。問題点だけでなく、個人の良かった箇所もお伺いできました。
普段であれば気がつかない癖も、見慣れていない人間だからこそ気がつくこともあります。また以前指摘された点は違った改善方法をご教授いただけて、いくら時間があっても足りないフィードバックでした。
そして、人数が多いことは発表も多くみられるということです。個々の発表からも学ぶべき点は多くあります。話の流れを作るのが上手い方、聞いてきてもっと聞きたいと思う話術の巧みな方、人によって長所短所が違うからこそ他者の発表から学ぶべき点は多いですね。他の方の発表を聞きながら、私自身も言葉遣いや具体例を入れること、伏線の回収など考えさせられることも多くありました。
今回は講師陣として3名、受講生として7名とより多くの人が集まったからこそ意見が交わされ疑問が生まれ解消されたのだと思います。
冒頭で「三人寄れば~」というお話をしました。きっと講師の方がいて、人も三人以上集まると「素晴らしい知恵がでる」だけではなく「素晴らしい知恵が出た上で、その知恵をより昇華できる」のでしょうね。