12月13日アナウンススクール内容
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは!
今週もご覧くださいましてありがとうございます。
12月13日のアナウンススクールは5名が出席し、2時間原稿読みを行いました。
スタジアムMCにおける大会や各種表彰の紹介の原稿を読みました。
スタジアムMCというと選手紹介や得点が入った時などのイメージが先行しますが、
会場内での注意事項、当日のイベント案内、競技のルール説明、スポンサーの紹介、他会場の途中経過など様々な種類のアナウンスがあります。
ですからニュース原稿ではありませんが、意識するポイントはニュースと同じです。
今回の原稿の大会や各種表彰の紹介では、聴取者である観客に対して、
こういう意図でこの大会があります、こんな選手にこの賞を授与します、などと
アナウンス=お知らせする必要があります。
そこで、原稿の中で一番伝えたいのはどれか?「new(新しい情報)」は何か?
原稿の背景を把握して、音声化するのです。
原稿についてよくわからない状態で読めば、何も伝わらないアナウンスになりますし、
音声表現する技術が足りないと、(例・名詞を強調したいのに助詞が強調してしまう)
正しく伝わらないアナウンスになります。
原稿読みは「ただ文字を読む」のではない!
アナウンススクールで原稿読みを行うと、毎回基本の大切さを感じます。
今回の原稿読みでは面白いことがわかりました。
私もアナウンススクールに通い、原稿読みを学んで2年が過ぎました。
原稿を読む前、下読みの段階で、どこを強調して読むかの整理をします。
そして、フリガナと同様に、原稿に目印(下線や囲み)を書き込みます。
寺西先生と質問をするなかで「目印にこだわりすぎているかもしれない」という指摘がありました。
確かに、「ただ文字を読む」ことはしていませんが、「ただ目印通りに読む」ことをしていたのかもしれません。
目印は禁止!ということでもないはずです。
これは私の考察ですが、
フリガナについて、読み間違いそうな所があれば必ず振ります。
では、より確実にするため漢字の部分を修正テープで消してカタカナを上から書くかというと、これはやりすぎでしょう(極端な例ですが)。
もとの原稿とのバランスが大切。
目印の頼りすぎに注意ということですね。
目印を付けたからそのキーワードだけに注目するのは問題。
単語が合わさって一文が、文と文がつながって文章が成立しているのですから、
頭の中で理解するべき原稿の背景を忘れてはいけませんね。
原稿読みを行うと、自分が今どのレベルにいるのかがよくわかりますね。
次回は12月20日、2018年最後のアナウンススクールです。
「スポーツアナウンサーの独り言」by 松下 翔