9月27日アナウンススクール内容
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは!
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
9月27日のアナウンススクールは6人が出席しました。
この日のワークは、
1.感覚トーク
2.自分が大好きなこと(8項目)をプレゼン(1分間のフリートーク)
3.自己の理解を深めたところで、1分間の自己PR
の3本立てでした。
「自分が大好きなこと」のトークでは、個人的な小さな目標として、
全8項目で3ヶ月前とは別のものを話しました。
その中には、
「そういえば、昔は○○が好きだったなあ」と思い出したり、
「△△を今も好んでいる」と再確認したりと、
新しい自分の一面を見つけることができました。
自分のことは自分でも案外よく知らないものです。
自己PRについて、初めてこの一連のワークを経験した人から、
「今までの自己PRは毎回決まったことを話していましたが、
違うパターンの自己PRもできそうです!」
という振り返りもありました。
この日、私が話した好きなことについて、いくつかの項目では、
前回から今回までの間に、あらかじめ考えていたものを使いました。
移動時間などの少しの時間でリストアップしていたからです。
好きなことを思い浮かべるので、
受け身ではなく、自然に取り組めるのもポイントの一つですね。
話は変わって、先週・今週のスクールで寺西先生・受講生から
「トーク中で説明を省略している」という指摘を受けました。
先週の感覚トークのこと。
冒頭で「6時に外を出ると、あたりは真っ暗でした」と話しました。
聞いていた人は「朝の6時なのか?」「夜の6時なのか?」と判断がつかず、
あとの話が入ってこなかったそうです。
そして、今週の自己PRでは、
「私の好きな人に、○○選手がいるのですがー」というように
ある野球選手の「名前だけ」を出しました。
ただ、それが10年以上前に引退した選手だったのです。
客観的になると、選手の名前だけでは理解できる人が限られてしまい、
「どんな選手なのか」以前に「何のスポーツの選手なのか」までも
理解してもらうのは難しいことが想像できます。
冗長な説明も相手を退屈させてしまいますが、
必要な部分まで省略してしまうと、話が根底から分からなくなってしまいます。
話し手は、頭の中でイメージができあがっているので、
「このくらい省略しても分かってくれるはず」と思いがちですが、
聞き手とのズレは想像以上に大きいものです。
今回の自己PRでの野球選手の件も
自分の意図を明確にしないまま、自己PRに野球選手を持ち出したことで、
聞き手が違和感を抱いた、という意味もありました。
話し手と聞き手のズレをどう解消するか?
「聞き手は知らない」という「前提」を持つことが大切なのです。
アクセントや言葉遣いだけでなく、話の説明の仕方についても
無意識的な部分である、普段の言語活動が現れるのですね。
この受講生ブログの文章も当てはまりますね。
書き手から読者の方々へ、ズレが生じず、スムーズに伝えられているでしょうか?
いつにない緊張感を持ちつつ、今週の振り返りは以上です。
「スポーツアナウンサーの独り言」by 松下 翔