3月8日アナウンススクール内容
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは!
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
3月8日の講座は、4人が出席しました。
先週と同じくカメラを使用し、テレビ放送を意識した原稿読みを行いました。
原稿は、週末に出演を控える先輩受講生が準備しているものを用いました。
スポーツ中継のオープニングで、今日の放送の注目どころを紹介するものです。
今回の原稿は前回よりも文章量が増え、1分を想定したものでした。
本番前と本番と2回の撮影を行いましたが、私は2回とも言葉に詰まるところが出てしまいました。
このミスをきっかけに崩れるように、姿勢や表情に影響が出ていました。
何か間違った時、それを立て直そうとすると、不自然な力みが生じてしまいます。
自分のリズムに狂いがでても、それに引きずられない、踏ん切りをつけることができるかどうかなのです。
そのための準備について考えてみましょう。
うまくいく準備を考えることは2週間前の講座のポイントでしたね。
準備である下読みの時間で何を準備するか?
今回私の準備では、「文章」を覚えることを優先していました。
この文章の暗記がうまくいかない原因の一つでした。
原稿読みに限らず、うまく話せない人の傾向にこの「文章を覚える」というものがあるそうです。
ひたすら文章を覚えてしまえばよいので、手っ取り早くはあります。
ただ、本番においてデメリットが大きいのです。
まず、文章通りに話そうとすると、語尾や細かい表現も含まれるので、結構な負担になります。
間違えてしまった時には、文章に頼りきっていた自分の喋りが崩壊してしまうのです。
さらにリスクの大きさとは別に、原稿読みの本質からも考えてみましょう。
原稿読みは「相手に伝える」ことがメインでした。
記憶を再現すべくひたすら自分と格闘している、
というのは、「伝える」という観点からも変ですよね。
最後に、文章で覚えることの弊害に、「情報の色分け」ができないことも挙げられます。
1分の文章にはたくさんの情報があります。
その中には情報のまとまりがあるはずです。
情報を各パートに分けると、パートごとに独立していたり、大本のパートから小パートに枝分かれしていたりすることがわかるはずです。
これが情報の色分けです。
準備で色分けした情報を相手に伝えてこそ、本当の原稿読みです。
文章で覚える準備では、暗記の体制に入ってしまいます。
一文に集中し、覚えれば次の文・覚えれば次の文の繰り返しですから、情報のまとまりを落とし込むことはできません。
それでは、「文章」ではなく何を使うのかというと、
「言葉」で把握するのが有効であると学びました。
完璧でなくてもよく、ぼんやりぐらいにとどめておくのです。
心の面のリスクも、原稿の理解(情報の色分け)にも、「言葉」でイメージしておく。
固執しないというのも今週のポイントでもありますね。
今週もありがとうございました。
「スポーツアナウンサーの独り言」by 松下 翔
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