3月1日アナウンススクール内容
アナウンサーを目指すみなさん、こんにちは!
今週も受講生ブログをご覧いただきありがとうございます。
3月1日、3人が出席した講座の模様をお届けします。
感覚トークを行ったあと、この日はテレビ放送を意識したワークで、
ナレーション読み、顔出しの原稿読みを行いました。
最初のナレーションは競馬のレースに関するものでした。
出走馬の簡単なプロフィールをナレーションします。
テレビ放送におけるナレーションなので、レースやインタビューなど各シーンに合わせ、
指定された時間に(開始6秒から30秒の間にという具合)指定された原稿を読みます。
全体を通すと1分ほどの原稿に、決められたパートが5個6個と分かれています。
つまり、ナレーションを収録する際は、各時刻にあわせて、原稿読みを開始することになります。
最初だけ開始の合図が出されるタイプの原稿読みとは違うのですね。
自分に都合のよいタイミングだけでなく、既定のタイミングでも自分のアナウンス能力を発揮できるかが求められます。
それができる土台をしっかりと作っておくことですね。
その土台となる部分、
例えば出走馬のプロフィールで、去年の秋-この春-この秋、という内容があれば、
これまでの流れを説明するように表現する。
季節の変わり目を、時間を使えるのであれば、間をあけることで表現する。
原稿にある記号・句点通りに読むのは、原稿読みではなく、ただ原稿を読んでいるだけです。
他にも、原稿に書かれていることに自分なりに理解し感情をこめて、ナレーションを行っているか?
「相手に伝えられる」原稿読みを目指します。
後半では顔出しの原稿読みを行いました。
実際にカメラで撮影を行い、パソコンのモニターでチェックしました。
「カメラはすべてを見ています」という先生のお話。
動くものに人は目が行くとのことです。
顔・表情・視線が変わったところ、動作が、ほんの少しのものでもはっきりと映し出されていました。
撮影が加わることで、原稿読みの難易度も増します。
カメラの前での所作が必要なことは先のとおり、肝心の原稿読みも原稿ばかり見ることもできません。
途中で原稿を見ることは許されます。
そのタイミング、みなさんはどうしますか?
どうすれば読めるか?
いやちがう!どう伝わるかですね!
ここもポイントは「相手に伝えること」を考えれば、答えが見つかります。
強調して話すところ、ここで原稿を見てはいけません。
カメラを見ていないと説得力が欠け、不自然です。相手に伝わりません!
「見てはいけない」というより、
「強調したいところはカメラを見て話す」という表現がふさわしいでしょう。
相手に伝える気持ちを強く持っていたいですね。
同様に、文末もカメラを見て話す場面の一つです。
文末ですぐに目を落とすとこれもまた不自然です。
カメラであろうと、人であろうと、大事なのは同じなのですね。
自分の読みが円滑に行くからと自分の都合で、文末で原稿へ目を落とした私もまだまだ未熟です。
アクセントを無意識に正しいもので発音し、間や高低などの音声表現を使いこなせる。
その上で、カメラの前で自然に振舞い、内容を伝えることができる…。
土台がしっかりしていてこそのものですね。
今一度、基礎を磨き直します。
今週もありがとうございました。
「スポーツアナウンサーの独り言」by 松下翔
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